山下くに子 / 晴れ、時々、わたし

 亀戸へ

今日は、下調べをしないで来てしまいましたの…(泣)

 ちょうどお昼や晩ごはんが現地になりそうな時には、事前に、名物やら行くべき店チェックをするというのに…

 ここは、犬のように嗅覚を利かせて歩くしかなさそでございます。
   亀戸天神方向へ…
      あまり匂わない…

 で、駅に戻ってくる途中に、ありましたっ!
 亀戸餃子。

 通り過ぎるフリをして、チラとチェックしたところ、何やら流儀がありそな気配の店。
 ちょっとビビルけど、勇気を出して…!

 中は、下町の居酒屋みたいな造り。
 細い2列のカウンターと、家族連れ向け座敷。

 カウンターに座ると、「2枚焼いてるからね」とまず1皿を差し出すお姉さん。
 餃子5ケの皿で1枚・2枚と数えて、店内で食べる人は2枚からと決まっているのでございます。

 ぐるり、店内を見回すと、メニューらしきものが貼ってございますが、餃子と飲み物しか載っていない…。
 そう、メニューはいさぎよく餃子のみ。
 ホントにほんとの餃子専門店なのでございます。

 食べ始めると、ほどなく、2枚めが。
 回る寿司みたいにお皿を数えてお勘定ゆえ、残った餃子は新しい皿に一緒にされてしまいますの…


 
 大きさ小ぶりで、皮は薄めのパリパリ。
 けっこうにんにくが効いてございます。
 野菜が多いタイプのサッパリ系で、野菜はけっこうなみじん切り。
 皮の底の部分はパリパリに焼けていて、ふっくら膨れた部分はとろりと柔らかい。
 パリふわ、ぐじゅっ…と中の汁がにじむところが美味〜!

 餃子だけを大量にたべてランチにするなんて、なんだか中国映画で見たワンシーンのようで、ようございますわぁ…

 いつも混んでいる店のようなのですが、
ワタクシ、ラッキーでございました。
ちょうど平日の昼を回っている時間帯のせいか、5割程度の入り。

 次回は、最低5皿は、積み上げてみたいもんでございます。

駅北口を出て、ロータリーにある三井住友銀行脇の路地を入ると右手すぐ。

おいしい水のあるところ、おいしい豆腐がある…

 で、松岡食品@八森でございます。
 八森は秋田県北部。 世界遺産にも登録されている、世界最大級のブナの原生林・白神山地のふもとでございます。
 その湧水をふんだんに使ってお豆腐を造っておいでの松岡食品。その豆腐が美味であることは容易に想像がつきます。

 ここで、豆腐づくり体験をやっていると聞き及び、わ〜い!と訪問。
 紹介してくださったのは、県庁職員で秋田の物産のPR担当・佐々木さま。この方も、超有名ブログ、やまけんの出張食い倒れ日記に登場し、一躍有名人になってしまった方でございます。

 教えてくださるのは、松岡食品の大将・松岡清悦さま。

 豆腐の命は大豆…とばかり、ご使用のマメを解説。

 さて、ここでクイズです。
 チャカチャンッ! (←SE)
問題っ! 日本で、一番多く大豆が消費されているモノといえば、さぁ、何でしょう?

 納豆、豆腐、みそ、しょうゆ…
 候補はいろいろでございます。

 答は、日本での消費量もほぼ9割近くを占めるという油…だそうでございます。
 おほほ、ひとつ、賢くなってしまいましたわね…。

 用意されているのは、一人に一台の土鍋セット。
 実はこの鍋が「優れもの」でして、白い部分はお皿のようになっており、土鍋の部分に湯をはって「湯せん」ができるようにしてあるものなのでございます。

 まずは豆乳を投入。
 この豆乳が、濃い〜っ! 一般によくお目にかかる豆乳は10%くらいなのだそうですが、これは14%。

 そこに純にがりを入れて、泡が立たないようにゆっくりかき混ぜ、蓋をして加熱いたします。
 これで固まるワケでございますが、固まるという言葉を使うのはまちがいで、「寄せる」が正解。
 固まるは、温度が高→低になって固形になる場合で、豆腐のように温度を加えて固形になる場合は、「寄せる」なのだそう。
 おほほ、また、賢くなりましたわぁ。

 そうこうするうちに、できあがり〜。

 蓋をとれば、うわ〜ほっほ、甘い大豆の香り!
 
 このまま、何もつけずに、熱々をほわわっといだたきます。
 お〜、なめらか(自画自賛)。
 おお〜っ、ほんのり甘くて、コクがあって、大豆の香りがお口の中を独り占め〜っ!
 つるつる、するする、あっという間に完食でございます。

 豆腐作り体験は、豆腐工場の見学付き。
緑色の豆腐「グリーン豆腐」に使う、こだわりの地元産の青大豆や、「笑っていいとも!」の「味覚で勝負!本物グルメは誰だ?」で使われた1丁2000円の超こだわり豆腐「極(きわみ)」に用いる茶大豆など、大豆いろいろを見せていただけます。

 お嬢ちゃん、夏休みの自由研究にしてね〜!

 
 おまけに、おからを使っての揚げたてドーナツや、豆乳を使ったソフトクリームも「試食」というカテゴリー以上に出してくださいますのよ。

 すっかり、おいしい豆腐で、お腹いっぱいっ!
 
 
 この豆腐づくり体験、にゃ〜んと、秋田⇔青森を結び五能線の風景を楽しむJRの人気列車・リゾートしらかみのクルージング・メニューになってございます。
 「あきた白神駅」で豆腐作り体験をチョイスすれば、送迎付きで楽しめますわよ〜。

そうそう、アップすると予告して忘れておりました。
ついつい、咽喉元を通ると、熱さ忘れる…の性格でございまして…


 秋田の休日、人気の五能線・リゾートしらかみに乗ろうか、沿線ドライブか…
 迷いに迷っておりますと、
「ドライブなら、いかさしドンが食べられるよ〜」と、今やこのブログでも有名人になってしまった能代・天洋酒店の浅野さまの声。

 そんじゃ、ドライブ〜!

 ドライブなら、秋田名物のババヘラも味わえるしね…

ババヘラ、ご存知?

 道路沿いなどで売っているアイスのことで、目印はハデなビーチパラソルと農家ご愛用の帽子をかぶった女性。

 特製のヘラを使って、アイスをコーンに盛ってくださいます。

 基本的に、ストロベリー・フレーバーとバナナ・フレーバーの2色盛り。
 アイスといっても、シャーベット状の氷菓といった感じで、急いで食べると頭がキーンといたします。

 で、目的地は、こちら。
 国道7号を秋田県から青森県に入ったところ。
 高台から海にせり出すように位置している、海鮮お食事どころ「福寿草」。

 干してあるいか、目印です。

 で、お待たせ〜の、いかさしドン、
 ド〜ンっ!

 いかは地元産。
もう、見るからに、旨そう〜。
 いかが、つるん、つるん、の、ぷりっぷりっっ!

 生卵が、早く食べたいデショ?と誘っております〜っ!
 
 このテラリぬらりの輝きを崩すのはもったいないような…。
え〜い、でも崩してしまえ〜っ!

 卵を崩すときの決心って、けっこう自虐的なものがございませんこと?

 おお〜っ! 生卵が絡んで、まったりぷりんぷりんっ!
 まったり系愛好家のワタクシ、このテは、噛みたいけど、噛む間もなく、咽喉を通っていってしまうので、幸せが一瞬で終わってしまいますの(泣)

 やっと半分くらい食べたところで、気を取りなおして、よく噛み噛み…、ううっ、幸せ〜っ!

 当然ながら、イカ食いながら、ワタクシたちはビールをガバガバ。
 案内してくださった浅野さまは、運転手だから飲めな〜い、かわいそ〜っと思いきや、
彼は、下戸でございます。
 それなのに、酒については、揺るぎ無い舌をお持ちの酒屋さんで、自分の舌が納得しないと絶対店に置かない。 
 そのうえ……
 普通、酒屋っていったら、ビールとかジュースとかも置いてあるでしょ? 

 ないっ、一切ないのっ。

 酒も日本酒のみ。
 それも、秋田の地酒のみ…。すっごいこだわり。
 ワタクシの尊敬する酒販店さんでございます。

 地酒の伝道師・浅野さんは、こちらに在室。

http://www.shirakami.or.jp/~asano/


 

 「この時期、ココに来たらコレでしょ〜♪」と言われて、7月解禁の岩がき。
 大きいのに、つるんと上品なコク。うま〜っ!

雲丹も夏ですものね、この時期に来て、良かった〜っ

 秋田県由利本荘市のこだわりの居酒屋、酒仙(しゅせん)にお邪魔しております。

 こちらが、酒仙のマスター・吉澤さまと、能代は天洋酒店の浅野さま。ちょっと写真が暗くて、ごめんあそばせ。おほほ。

 吉澤さまは、貴重な朝ラ〜メン情報をもたらしてくださったお方、浅野さまは、超有名なブログ、やまけんの出張食い倒れ日記に登場し、魂の酒屋と紹介された方でございます。すごい表現だけど、確かにうなずける部分多し…。
 
 で、マスターがお抱えになっているのが、由利本荘市にある蔵元・齋彌酒造の「本荘」。
 齋彌酒造は「雪の茅舎」の銘柄で有名でございます。
 この蔵では、酒販店などの特注で、タンク1本=一升瓶300本分=三石 を仕込む「三石仕込み」をいうのをやっておいでで、酒仙さま特注の三石仕込みが「酒仙・哲弥」。
 その他にも、プライベート・オンパレードで、ここでしかいただけないお酒を堪能したのでございます。

 

 酒にばかり目が向いておりますが、本来、スポットを当てるべきは、こちらかも。
 グラパラリーフのアイスクリームでございます。
 グラパラリーフ?  
 はっきり言って、何、それ?


 はい、メキシコ原産の新食材でございます。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル豊富、肝臓に効くということで、酒呑みには◎

 この切り口でわかるように、アロエみたいに肉厚な感じ。
 でも皮が薄くて、パリっという食感。
 味は、薄い。青リンゴのような薄い香りと甘味とほのかな酸味。
すっごく美味とは言えないけれど、アロエみたいにまずくない。いわゆるスポーツドリンク味。
 けっこうジューシー。
 うすい酸味が、酒のあとのデザートとしてはOKかな。
ただ、がっつりとデザートを食すのが好きな方には、単品ではかなり物足りない味。
 酒仙さまのようにアイスに混ぜ混ぜしませうね。

 で、なぜ、これが酒仙さまで登場するかと申しますと、この野菜、現在、栽培されているのが2県のみ。そのひとつが秋田なのでございます。
 グラパラリーフ、葉っぱがバラの花みたいな形に広がった、見た目サボテン。一枚ずつはがした状態でパック詰めされ市販されているそうでございますので、もし見かけたら、秋田産かなぁと手にとって見てくださいまし。
 ちなみに、もう1県は千葉でございます。
 


酒仙さまは、
羽後本荘駅前ロータリーの向かい側。駅からダッシュで10秒。

 世の中いろいろな懐石がございますが、「がっこ」をテーマにした懐石は、初めてお目にかかりましてございます。
 ご存知とは思いますが、がっこ=漬物@秋田でございましてよ。

 秋田県南・湯沢市にある漬物屋さんが、その客間でもてなす料理屋「香漬菜」。これで(かっさい)と読むのでございます。
 
 同じ湯沢にある蔵元・木村酒造の通称・ヨネさまに教えていただいたお店でございます。
 だからお酒も福小町ね。
 大根の醤油漬け、いぶりがっこを乗せたお寿司の向こうは、ネクタリンの漬物。初めていただきましたけれど、ほのかな甘味が心地良くて、コレ、お茶請けにピッタリですわぁ! 
 再度、老婆心で、いぶり=燻り=スモークでございます。
 いぶりがっこも、店によって湿り具合(?)や塩加減が異なりますが、ちょいシナシナ系&あっさり系のタイプ。香りふんわり…。

 漬物懐石のコースは、野菜中心。10種以上の漬物素材を使っておられるそうでございます。
 どれも新鮮な食材と素直なお味付け。ある意味、直球勝負ですわね。
 では、その一部を…

 お刺身のサバの上は数の子。

 くるみを使った甘味噌がのった揚げ茄子。

 お野菜たっぷり積め込んだオムレツ。

 懐石っていうと、ちょぴっ、ちょぴっ…と出てくる感じがするけれど、一皿、一皿、けっこうなボリューム。
 できれば、一度でなく、明日、明後日と分けていただきたい…ううっ(泣)

 それでも、締めのお食事、白いご飯はモリモリ食してしまう…、ううっ。
 このあたりが「がっこ」の威力でございますわね。

 そして、とどめのがっこ盛り。

なすの花寿し、いぶりがっこ、きゅうり醤油漬け、にんじんのいぶりがっこ、梅漬け、干し大根の醤油漬け、からしなす、なすの麹漬け…

 あっちをポリポリ、こっちをポリポリ、
 ポリポリポリポリ、
 すみませ〜んっ、白いごはん、お代わり〜っ!

 お酒もお代わり〜っ(まだ呑むのかっ! でも合うのよ〜♪)

 雪に閉ざされる厳しい冬があってこそ生まれた秋田の漬物文化、堪能でございます。